子宮頚がんワクチン接種のお知らせ-9価のシルガードが定期接種として認められました
子宮頚がんワクチン接種のお知らせ
当医院では令和4年度までガーダシルのワクチン接種を行ってきました。このたび、新たに9価HPVワクチン(HPV6,11,16,18、31,33,45,52,58型に有効)の有効性と安全性が確認されました。
9価の子宮頸がんワクチン(シルガード9)が定期接種として認められました。当医院ではシルガードの接種をお勧めしております。
子宮頸がんとの深い関連があるヒトパピローマウイルス(HPV)は100種類以上の遺伝子型があり、そのうちHPV16、18型の感染が子宮頸がんの原因の50~70%を占めます。4価ワクチン(ガーダシル)には子宮頚がんの原因の50〜70%を占めるHPV16、18型を含み、それらに加え、尖圭コンジローマの主要な原因となるHPV6、11型を含みます。
9価ワクチン(シルガード9)は、上記4つの遺伝子型に加え、HPV16、18型に次いで原因となるHPV31、33、45、52、58型(子宮頚がんの約20%を占める)を含みます。
HPV未感染者を対象とした海外の報告では、感染および前がん病変の予防効果に関して、9価ワクチン(シルガード9)は4価ワクチン(ガーダシル)と同等以上の高い有効性が期待されれています。
シルガード接種の対象者は小学校6年相当〜高校1年相当の女性ですが、キャッチアップ接種対象者である平成9年4月2日から平成20年4月1日までの間に生まれた女性もシルガード9の接種が可能になります。
市から女子小学6年生(688人)中学1~3年生(2010人)高校1年生相当の方(582人)と平成9年度~平成17年生まれ(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)で接種を受けられなかった方(4723人)に接種案内が送付されています。子宮頸がん予防のワクチン接種をお勧めします。
なお小学6年生~15歳未満の方では、新しいワクチン「シルガード」は1回目から5か月以上たった時期に2回目を受けていただきます(標準6か月後)。
また今までは、4価ワクチン(ガーダシル)を接種した場合、3回目まで同じワクチン(ガーダシル)を打たなければなりませんでしたが4月1日からは、1回目の接種がガーダシルでも2回目、または3回目を9価ワクチン(シルガード)を選択することもできるようになりました。
これを交互接種と言いますが、これについて国は以下のようなQ &Aを掲載しております。
Q:4価ワクチンで接種を始めています。残りの回数を接種する時に9価ワクチンを使用すること(交互接種)はできるのでしょうか?
A:HPVワクチン接種は、同じ、種類のワクチンで接種を完了することを原則としますが、4価ワクチンで接種を始めた方が、残りの回数を接種する時に9価ワクチンを使用することは、安全性と免疫原性が一定程度明らかになっていることや海外での取扱いを踏まえ、適切な情報提供に基づき、医師と接種を受ける方等がよく相談した上であれば、差し支えないとする予定です(厚生労働省事務連絡より)。
万が一、予防接種による副反応が起きた場合は、国の予防接種健康被害救済制度により、国が責任を追うこととなっております。シルガードの有効性を考慮すると、交互接種を行うメリットとデメリットを比べた場合、メリットのほうが遥かに大きいと考えられます。
子宮頚がんワクチン接種は、主に第1第3土曜日の午前8時15分に行っております。また、他の曜日でも夕方に接種しております。予約はクリニック025-526-6200 にお電話をお願い申し上げます。
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ワクチンでがんの原因であるヒトパピローマウイルス感染症を防ぎ、子宮頚がんの発症を予防します。
ヒトパピローマウイルス感染症は若年層に多いのです。初めての性交渉の前に受けることで予防効果が得られます。スウエーデンの報告では約70%の子宮頚がんを予防しました。英国では88%の効果でした。
注射後の反応で、関節の痛み、怠さ、視覚の異常、不眠、脱力感等が出たと言われていますが、名古屋や新潟大学のスタディで副作用ではないと立証されています。
多くは、注射への不安に由来するものとされワクチンの直接的副反応ではないことが立証されています。
注射は筋肉注射ですが、方法は新型コロナウイルスワクチン注射と同じです。
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症をHPVワクチンは小学校6年~高校1年生相当の女子を対象に定期接種が行われております。
また平成9年度~平成17年生まれで(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女性のなかに、通常の定期接種の対象年齢の間に接続を逃した方がいらっしゃいます。まだ接続を受けていない方に接種の機会が設けられています。接種可能の機会を逃さず接種をお受けください。お電話をくださいませ。